異彩を放つ語りに、歴史の幻想世界へ誘い込まれる

最初、独特な語り口調に驚いたのですが、読んでいくうちに、私の頭の中では歌舞伎かオペラのように舞台の幕が上がり、戦国時代の人々が朗々と台詞を語っていました。
登場人物の描写の美しさ、まざまざと立ち上がる鮮やかさ、みな一人残さず印象に残るのが素晴らしいです。
そしてここぞという時に使われる擬音がズンと腹の底に響きます。
何度も読み返したくなる台詞に酔います。
そしてなによりも、海を駆け抜ける帆船の描写がカッコ良すぎて私のツボを突き刺しました。
好きなポイントがありすぎて全然まとめられませんが、要は、とにかく読んでいただきたいってことです!!

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