凄まじい傑作に出会ってしまった、というのが率直な感想

冒頭を読んですぐに、これは凄まじい作品に出会ってしまったなぁと思いました。え、これ書籍化されてないの?マジで?と確認したくらい。笑

白い玉様を崇めまつるその邑で、主人公の少年は鬱屈としている。
玉様にお参りをする能力が自分にはないから。
そうして邑人にも蔑まれ、妹からも見下される毎日。
しかし、ある日少年の人生は一転する。

自分の世界が箱庭のようなものだと知ったら、あなたはどうしますか?
自分が常識だと思っていたこと、覆らないと思っていたこと、それらが一瞬で覆ったら?
確かだと思っていた足場が薄氷のように危ういものだと知ったら。
この作品を読んだ時、急に足場が抜けて穴に落ちるような、そんな恐怖を味わいました。
物語の前半は、そんな驚きの衝撃事実に目が点に。そして、後半は怒涛の急展開に、口を半開きにしたまま一気読みしてしまうこと間違いなし!
まさに“衝撃”という言葉がぴったりくる物語。
いやぁ作者様の頭の中はどうなってるんですかね?天才ですかね?(本音がポロリ)
世界設定だけでなく、登場人物たちもとても魅力的です。生きた人間がそこには描かれています。善悪ではなく、それぞれが抱えたもの、培ってきたもの、見定めるもの、守りたいもののために正義をぶつけ合い、戦いは繰り広げられる。大河ドラマのような壮大な群像劇にただ感嘆します。
この作品に出会えたことに心から感謝しました!
ぜひ、この重厚かつ奥深いストーリーに酔いしれてほしい!!
続編もありますからね!安心してこの沼にハマっていただきたいです!

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