誠実に“死”と向き合い、希望を与えてくれる作品

まず、代筆屋という題名に惹かれて読み始めたのですが、主人公とヒロインのキャラがとても生き生きしていてあっという間にこの作品に魅了されていました。
“死”をテーマにしている作品だと感じましたが、私は今までそういう作品を読むのが正直苦手でした。
しかし、この作品は、誠実に“死”と向き合っていると感じました。やたらと涙を誘うシーンが誇張されているわけでもなく、至って淡々と流れるような文章で綴られる物語ですが、登場人物達の心情が動作や言葉の端々からリアルに感じられて、自然と涙が込み上げてきました。
代筆依頼の内容も、意外性のあるものが多く、依頼主やその周りの人間関係を繊細に表現していて、純粋に面白かったです。
主人公とヒロインの恋愛が始まりそうで始まってんのか!?どっちだ!?みたいな絶妙な関係も大好きです!
素晴らしい作品でした!!ぜひ、多くの方に読んでいただきたいです。

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