大切な人に伝えたい本当の想い。

上手く言葉にできない想いを汲み、代わりに手紙を書く。それが『代筆屋』のお仕事。
フリーライターの氷富貴之は、仕事の不安定さから副業として代筆屋も行なっているが、あくまで副業と割り切った働き方をしていた。
そんなある日、貴之が書いた手紙についてクレームがあると現れた女性、新田美優。
彼女は言う。
──「あなたにはがっかりしました」


依頼人のそれぞれのエピソードの中で、本当に伝えたい想いを汲み取ろうとするふたり。その中で過去の傷に向き合っていく姿に感動を覚えます。ふたりの焦れったい恋模様も見どころ。
場面がありありと浮かぶ描写はまるでドラマを観ているかのようでした。
ほっこり心が温まる物語です。

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