油断禁物。読後まで続く恐怖の余韻。

佐藤は「お化けアパート」と呼ばれるほどのボロアパートに住んでいる。ある日、佐藤の部屋の壁からおかしなものが生えてきた。それは何だか見覚えのある形をしていて──。

最初、壁から生えてきたものに薄気味悪さを覚えたものの、佐藤とその物体の交流、落語の軽妙な語りに私はつい心を和ませてしまいました。この小説のジャンルがホラーであることを失念して。

最後はしっかりやられました。こ、怖かった……!
物語の結末のその先の想像も掻き立てられ、余韻に浸ってはまたゾクゾクします。
本当に面白い作品でした!

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