概要
偶然見かけたスーツの男性が落としたもの。それは神からのプレゼントか…。
当たったところで300円。自虐的な思いを抱きながら
夏と冬に宝くじを買い続ける男が手にしたものとは!?
※某地方新聞入選作品
夏と冬に宝くじを買い続ける男が手にしたものとは!?
※某地方新聞入選作品
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- ★★★ Excellent!!!彷徨う死線
病気で死線を彷徨ったことも数度。
交通事故で「ひやり」は両手の指を合せても足りない。
そんなもんだよ、と友人は言う。
近年、そのひやりは、亡くなった父が「守護霊」として助けてくれた、と勝手に思っている。「寝たきり」とは言え、母の介護はまだ完全に終っていない。
事故は、突然。でも、その直前は必ず油断をしている。
「助けて貰った」後、幻の父は言う。「あかんやないか。お母ちゃん、守り抜くって約束したやないか。」ゴメンと呟き、私は気を取り直してペダルをこぐ。
父は買い物帰りに交通事故に遭い、2度と家に帰れなくなった。
父の腰の手術を決断した時、父の喉にパイプを通す決断をした時、父の延命を終らせた時、…続きを読む