概要
「はあ、さっさと滅びてくれないかなあ……日本」
式国(しきこく)――日本の隣に位置する独裁国家。この国の17歳の少女カランは、幼い頃から工作員になることを夢見ていた。
カランの幼馴染・シオは、落ち着いた性格の頭脳派で、カランの夢を支えようと決心していた。しかし、大人になるにつれ、彼は国家の真実に疑問を抱くようになる。
国家への忠誠と個人の信念との狭間で揺れ動く2人の若者は、果たしてどのような結末を迎えるのか――。
カランの幼馴染・シオは、落ち着いた性格の頭脳派で、カランの夢を支えようと決心していた。しかし、大人になるにつれ、彼は国家の真実に疑問を抱くようになる。
国家への忠誠と個人の信念との狭間で揺れ動く2人の若者は、果たしてどのような結末を迎えるのか――。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!何が幸せかを知るには、相応の知識と環境が必要である
読んでいて某国の影がちらつきました。
まぁ、十中八九モデルはあの国なんだろうなぁ、と……。
それはさておき、方や幼少期から盲目なまでに国の望むような価値観の教育を受けた少女、方や両親の教育やその仕事現場などから幅広い知識を得て、現実を知る少年。
この二人は大きく価値観が違うからこそ、求める理想や幸せといったものもまた異なります。
恵まれた立場にある読者視点からすれば、少女の望む幸せなど国によって作られたまやかしであり、少女の進む先には不幸しかないことがわかります。
ですが、それは相応の知識が身についており、様々な思想が許される恵まれた社会環境だったからこそ、そういう判断ができるわけです。
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