概要
「その女は、俺が斬る」刀と、記憶と、明かせぬ思い。
ーーその声を聞けば、我が身は揺れるーー
平家一門が壇ノ浦に沈んで間もない頃、兄の打った刀を持って行方知れずになった従妹を探す錬十郎は、伊予国桜井村で修行僧の浄心と出会う。四国八十八ヶ所を巡る浄心だったが、「次の札所・伊予国分寺への道を通る者はみな、平家の落武者・征綱の刀を持った女に斬られて命を落とす」と村人から聞かされる。女の正体を確かめるため、あるいは満願成就のため、国分寺への道をたどる二人だったが、征綱の真実と浄心の言葉をきっかけに、かつての暗く苦い後悔と惨劇の記憶を解き放ってしまう。
平家一門が壇ノ浦に沈んで間もない頃、兄の打った刀を持って行方知れずになった従妹を探す錬十郎は、伊予国桜井村で修行僧の浄心と出会う。四国八十八ヶ所を巡る浄心だったが、「次の札所・伊予国分寺への道を通る者はみな、平家の落武者・征綱の刀を持った女に斬られて命を落とす」と村人から聞かされる。女の正体を確かめるため、あるいは満願成就のため、国分寺への道をたどる二人だったが、征綱の真実と浄心の言葉をきっかけに、かつての暗く苦い後悔と惨劇の記憶を解き放ってしまう。
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