令和の「世にも奇妙な物語」

着眼点が鋭い。そしていやらしい。
この作者様は、大変歪んだ良いセンスをお持ちだ。
個人の都合でまだ数話しか読めていないけど、そのどれも良い意味で胸糞悪い話ばかりだった。

毎日、3つのお題と1つのテーマを軸に短編を書き続ける。
硬いがすっと頭に入ってくる文章、そしてあっと言わせるオチ。
「どんでん返し」ではない。
ただ、並の人間には思いつかない深淵な結末が毎回見られる。

素晴らしい。

個人的には、日々の生活の中で空白の時間が出来た時、「退屈だな、何か読みたいな」という瞬間に開きたい作品群だなと思った。
小さな単行本をポケットにしのばせるような。
そしてきっと、本人が豪語されるように、このお話は毎日どんどん面白くなるんだろう。

実に期待が持てるポテンシャルをお持ちの方。
正直、今ここで読むか読まないか悩んでいるあなた。
一読の価値、絶対ある。

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