概要
きっと人殺しは、いい匂いをしている。
「死体埋めるの、手伝ってくれん?」
元カノ、殺しちゃってさ。そう告げる幼馴染の蓮に、柚は頷くことしか出来なかった。
大学生の柚は、昔から蓮の頼みを断れた試しがない。小さなことでも、どんなものであっても。たとえそれが、犯罪だとしても。
山の中に封じ込めていた記憶、あの日から掛け違えたままのボタン。秋の終わりの夜は、存外冷たい。
全てに見て見ぬ振りをして、全てのものに蓋をして、彼らはその夜「共犯者」となる。
元カノ、殺しちゃってさ。そう告げる幼馴染の蓮に、柚は頷くことしか出来なかった。
大学生の柚は、昔から蓮の頼みを断れた試しがない。小さなことでも、どんなものであっても。たとえそれが、犯罪だとしても。
山の中に封じ込めていた記憶、あの日から掛け違えたままのボタン。秋の終わりの夜は、存外冷たい。
全てに見て見ぬ振りをして、全てのものに蓋をして、彼らはその夜「共犯者」となる。
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