命を握るのは、我々自身だ

自由とは与えられるものではない。
日々に獲得し、互いに分け与えるもの。


伏せられた情報。
流布される情報。
混乱のなかで、無惨で不条理な事態が留まることなく進行していく。
…今、現実に起こっていることだ。
2022年2月24日、突如としてそれは始まり、今なお進行している。



――この国にも歴史があるように、我が家にもささやかな歴史はある。
 その歴史が決して自分の思い描いていたような足跡を残さないとしても――



呆然と手をこまねいていたら、狂気なる未来へと流されかねない。いや、流されてしまうだろう。
ならば。

我が家の歴史は、自分が知っている。
我が家の未来を守るため、何をすべきかを自分は知っている。


たとえ小さなさざ波であろうと。次の瞬間には呑み込まれてしまう逆流だろうと。
一人一人の歴史が、時代という大きなうねりに収斂していくのだ。



今、そこで起こっている出来事を真摯に見据えた作品です。

『自由の味とは、なんであろう』

しっかりと噛み締め、考えたいです。
是非とも、ご一読を。

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