カミノミコ

その陸の孤島には好奇心旺盛な少女がいた。
『失われた文明』の遺産を釣り上げるのが彼女の日常。
ある日不思議なボトルシップを釣り上げてから、
彼女の運命は少しずつ狂い始めていく。

西暦2045年、順調に技術的特異点を引き起こしたAIの予測通り世界は二度の大水害に襲われた。
2050年には人々から地上を、そして2100年には文明を奪い去った。
それから15年、緩やかに衰退していく世界で最後の希望とされる『ミコ』の子どもたち。
かつてキンキと呼ばれていた地の北の果て、陸の孤島。
カミの町に住まう少女の物語。


＊こちらは拙作『アンダーグラウンド・シーよりエーテル・スカイに告ぐ』を長編向けに再構築した作品のプロローグのようなものです。
全くの別物としてお読みください。
諸事情により一時的に掲載し…続きを読む