第11話:黒蔡一家への応援コメント
『祝符』というものは、どんな効果のあるものなのか。たぶんこの後に説明があるんだろうとは思いますが、御守りなのか戦いに使うものなのか、最初に簡単な一文でも説明があった方がイメージしやすいかもと思います。
春海も、少なくとも「使うもの」であることは知っているわけですよね。
黒蔡一家は嫌な感じですが、このままだと迷宮の中でかち合いそうですね。
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。今日もコメントありがとうございます。
祝符について、ご指摘ありがとうございます。たしかにそうですね、知らずに読むと全く何物か分かりませんね。
ので、以下の文章を追加しました。
———
修練を積んだ僧は祈りによって、現実に傷を癒やしたり、怯える人から恐怖を取り除いたりできる。
その補助に用いると聞くが、春海チュンハイは使う場面を見たことがない。
———
黒蔡一家。どう見ても悪者ですが、腹黒な厭な感じのする人たちです。関わり合いにならなければいいんですが、そうもいかない予感がしますね。
第10話:馴れ合いへの応援コメント
破浪の手を握った時にあった既視感のようなものが何なのか気になりますね。
それはそれとして、彼の自死が任務完了を意味するのであれば、あまり仲良くなるのは得策じゃないでしょうね。
迷宮の中で、二人の関係や心境がどう変化するのか、ハラハラしつつ見守りたいです。
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
既視感のようなもの、何なんでしょうね。気のせい、ではないと思いますが。
短い時間に新たな刺激が多く、考えることも多々あったんでしょう。春海は自分の使命が破浪にとってどういうものか、見失いかけていたのかもしれませんね。
このまま友人などになってしまえば、使命を続行するのも達成したとしても、つらいのは春海自身ですよね。
人間の常識が通用しないという迷宮。そんな場所で、奇妙な二人の人間関係がどうなるのか。私もハラハラです。
第8話:福饅頭への応援コメント
福饅頭ひとつとってみても、春海が知っている唯一の味以外に無数の味がある。
きっとそれ以外のあらゆることも同様に。
タイトルにもある『饅頭』には、そんな含意があるように思います。
破浪との出会いが、春海にとって価値観を劇的に変えるものとなりそうですね。
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。今日もコメントありがとうございます。
タイトルの『饅頭』は、この福饅頭のことに相違ありません。
ただし察していただいたように、含んでいる意図はとても多いです。
春海が知る味が唯一でない、ももちろんその一つです。
破浪によって今までになかった刺激を受け始めた春海。もう既に、彼女の中で何かが変わりつつありますね。
これからどうなっていくか、追っていただければありがたいです。
第7話:気遣う気持ちへの応援コメント
こんにちは。拝読いたしました。この頃は、日中が読み易いですね。一日遅くなってすみませんが。さて、タイトルにもある『饅頭』が登場しました。早目に登場させると、後にも出番がある感じがして、わくわくします。ただのお裾分けや腹ごしらえではなさそうです。会話文にして、「行ってくるよ父さん」まで、地の文と心の声があり、じっくり拝読していて、私にだけ当てはまるのですが、ちょこっと緊張しちゃった。(汗)。春海のこれまでとこれからを描いているのでしょうか。その後はいつも通りの読み心地と読み応えでした。色々と小説の表現に挑戦されているのかな。文語風ですが、話言葉には違和感のない今風に近い言葉を選んでいらっしゃるように思えます。では、気遣う気持ちが、自分以外にもあると言うことを学んで春海さんは、一歩前に出られましたね。今夜が明日も楽しみにしております。^^🍀
作者からの返信
こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
いつ、どんな風にでも、読み方は(読まないのも)読み手の自由です。お気になさらず。
はい。タイトルの饅頭は、この福饅頭のことです。含意は色々とありますが。
何か不愉快にさせましたでしょうか。それでしたらすみません。
表現方法について、文語や口語、純文学やラノベ、そういう文章の書き方を縛る枠組みを無視する方向に向かっています。
もちろん小説としての体裁は、ある一定のところで残しつつ。
私にしか書けない文章で、面白いと読んでいただく。そうなりたいと考えています。
春海は破浪と出会って、今までにない刺激を受けていますね。
またどうなっていくか、読んでいただけるなら幸いです。
第7話:気遣う気持ちへの応援コメント
何を基準に行動し、何に感情を揺らすのか、価値観やそれこそ「正しさ」なんかも人それぞれ違うということが、春海にはピンとこないんですね。それともこの国の多くの人は春海のように考える「べき」という教えなのでしょうか。
破浪は誠実な仕事人という感じがして良いですね。
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。今日もコメントありがとうございます。
春海は自分がこうと思う「正しさ」に、かなり縛られていますね。
この国の一般的な感覚はまた分かってくるかなと思うのですが、そもそもこの使命は父から言われたもので、母も引き留めたりはしていません。
ただし繰り返しになりますが、春海は自分の思う「正しさ」に縛られすぎです。
現時点で言えるのはこういう感じなのですが、答えになっているでしょうか。
破浪は少なくとも真面目に属する人ですね。とは言え何も楽しみを持っていないわけでなく、春海の思うほど感情に乏しくもありません。
価値観の違う春海との対比で、かなり誠実に見えてしまっている面もあるかもしれませんね。
第6話:出立の前への応援コメント
その餓死された遺体を見たと言う所は、春海の立派に使命を果たす決意、今回で言えば、破浪の一人を自害して貰うというものを表しているのでしょうね。それから、世の中には、飢えて死ぬ者がある中、父の義海は乳餅を食うと言う食べ物がある上、贅沢品にも思えるものをよく召し上がっていたと。つまらないことですが、私も男性ばかりが焼き茄子を食べて、嫁の自分は食べられないとき、残念だったなあ。そして、父、義海が神宣を受けて、一瞬亡くなったかと思う勢いで苦悶し、真の危機を救う使命を子に託したのですね。所で、誤って、ポーランの所をマウスでなぞって読んでいたら、タブができて、検索結果が出ました。ゆきはさんの作品もあり、おお! となりました。余聞も初めて目にしたので、調べてみました。今回のエピソードでは、曲がることなく春海の視点で描かれているのもいい所だと思いました。視点が散らばらないって、中々難しいんですよ、私。ご質問なのですが、僧なのに神々とは、どういった関係なのですか? 皇帝陛下も。_(._.)_🌸
作者からの返信
こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
餓死者という自分の中になかったものを知り、父親が重んじる人たちから自分を褒められる。
そういう経験は、先達と自分を同格化させたいという欲求。つまるところの憧れを抱かせるのに十分でないかなと思います。
またそういう経験の積み重ねが、僧としてあるべき姿を春海は自分の中に拵えたんでしょうね。
古い時代の中華風世界なので、男が優先されるのはそうですね。
私個人の感覚だと世間がそうだったとして、自分の大切にする人に我慢させるような行為がどうしてできるのかなと思います。
今回この物語は三人称の単一視点(春海視点)で書いています。
三人称多視点(神視点)は読み手を混乱させやすいので、よほどの理由がなければ書かないと思います。
僧なのに神々、について。
身近なところで仏教にも仏法守護神と呼ばれる神様がいます。
で、この物語は儒教や道教のあれこれを引っ張ってきているのですが、それらには神も仏も存在しません。ついでに僧もいません。
なぜなら宗教でなく哲学や思想だからです。
でもこれを物語にすると分かりにくいので、神と僧という立場を設けました。
第6話:出立の前への応援コメント
お父さんが受け取る神託が国のいろんなことの向きに影響するという政治なのでしょうか。
例えそうであっても、人一人の命を自ら絶たせるのは難しい気がしますね。
「国が滅ぶ」も、「破浪の死によって国が救われる」も、どうにも抽象的です。
いっそ問答無用で処刑であれば簡単だったかも。
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。今日もコメントありがとうございます。
春海のお父さんが受けた神宣を皇帝が国を治めるのにも使うとのことなので、影響力を持つようですね。
仰る通り、それで破浪が了解したとしても、今度は死そのものへの恐怖があります。
もちろん破浪は、この世界の住人としては現代日本人に近い価値観を持っているようなので、納得もしないでしょう。
具体的でない結果の予測と、過程の明確でない効果説明。
>問答無用で処刑 をすればたしかに簡単ですよね。
皇帝の存在する専制政治で、しかも国が滅ぶか否かの瀬戸際。なぜそうしないんでしょう?
第5話:子は親にへの応援コメント
春海さんの考えは、偏って感じられます。寧ろ、破浪が納得できる。いきなり、自分に落ち度がないのに、死んでください、皇帝陛下の為にと言われても、全く同意できない。ここの話の中だけでも、人はそうそう考えを変えられるとは言えないが、一切変わらず、春海さんは、近くにいれば、説得できるだろうと甘い考えを持っている。もしも、春海さんが、皇帝陛下の為と言われたならば、二秒で首をかっ切るのだろうか。蛇の牙を可愛がっているなら、命を惜しいと思える筈だ。親孝行の話も出たが、使い方が無茶だなと。彼女は変わって行くのだろうか?
作者からの返信
こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
現代日本人からすると、春海の価値観はかなりおかしいですね。
破浪もある程度の理解を示しながら、きっぱり断りました。自分自身へのメリットが何一つないですから、当然でしょう。
春海が皇帝陛下のためにといわれたら。
二秒では無理かもしれませんが、自害するほうに有利な思考をすると思います。
納得自体はして、そうは言っても怖いなという感情とのせめぎ合いですね。
ここから変わっていくのか、このままなのか、ですね。
第5話:子は親にへの応援コメント
例え報酬を提示されたとしても、これじゃ相手は了承しないでしょうね。ただ自殺しろって言われてるだけですもんね。
なぜ彼なのか、彼が死ぬことで国にどう影響するのか……それを説明したとしても、彼が納得するとも限りませんし。
今後、春海はどう説得するつもりなんでしょうね。今のところ、あんまり使命を果たせる気はしませんが……笑
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。今日もコメントありがとうございます。
仰る通り、説得されろというのが難しいですよね。春海としては本当に成功すると考えていたようですが。
これからしつこく説得するつもりみたいですけれど、具体的な作戦はないでしょうね。破浪がきちんと断った理由も言っているので、そこから考えたり……?
第4話:春海の使命への応援コメント
>熱い天道、深く抜けた蒼天。疾く風は冷たく、水面はどこまでか果てしない。
ここのところ、爽やかだなと思いました。でも、死んでもらうこととの宣言が凄く刺さります。それが、春海の使命なんだ。名前に海の字が入っている彼女が、破浪と浪の字の入った子に恐ろしい事実を告げる。印象的なシーンでした。波打ち際って、ロマンチックなのに、命運を感じます。所で、お父さんの偉浪には使命をおっていないのですよね。
お父さんは、お酒飲みなのですね。そこで、ジャッキーチェンの映画、『酔拳』を思い出しました。香港ですがね。ジャッキーチェンの映画で初デートしましたよ(笑)。
作者からの返信
こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
とてもいい景色の中、物騒な会話ですね。波打ち際ということは、寄せてきた波が消え去る場所なわけで、そういう暗喩もあったりします。
春海の使命に偉浪の存在は入っていませんね。破浪が二人組みで活動していることも知らなかったようですし。
偉浪はかなりの酒飲みで、見ての通りにだらしない感じのようです。飲めば飲むほど強くなる、のは息子への語気くらいでしょうか。
こゆきさんの世代で映画館で酔拳というと、酔拳2でしょうか。かなり前に見たはずなのですが、ストーリーを完全に忘れてしまいました。
映画館デートいいですね。
第3話:迷宮の案内人への応援コメント
>二人分の薪は、二人で拾うものだ
この台詞、いいと思いました。少し、何だろうと思う言葉が、台詞であれ、地の文であれあると、凛として引き締まりますね。
海への情景を描くのが、作者様はいつも優れていると思います。破浪親子が、三顧の礼でもないけれど、会えたらどんな感じなのか楽しみです。更新を楽しみにしています。作風が色々あるのが、いいですよね。^^。
作者からの返信
こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
二人分の薪を二人で拾うと、実際はかなり非効率ですね。もちろん院長さんは分かった上で、現実の肉体労働とは違った話をしているわけですが。
仰る通り、これはこうとサックリ言えることも持って回ったほうが深みがあります。
やりすぎるとしつこいだけになったり、意味が分からなくなりますけれども。
海の情景は特に個人的な心象を持っていません。それを褒めていただけるのはなんでしょうね。たぶん私にとって分かりやすいモチーフなんでしょう。
破浪親子と春海。どんな対面になるか、期待通りとはいかないかもしれませんが、たしかめてやってくださいませ。
第3話:迷宮の案内人への応援コメント
新作は中華風ファンタジーなのですね。
春海がどんな目的で旅をしてきたのか、気になります。
また楽しみに連載を追わせていただきます!
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。お越しくださってありがとうございます。
予告通りのダークファンタジーで、今回は中華風世界です。
後宮が出てくるわけでもないのに中華風の意味があるのかって感じですが、たぶんもう少しお話が進むと伝わるかなと(伝わればいいなと)思います。
最後までお付き合いいただけるよう頑張ります。
第2話:国の大事への応援コメント
作者様には珍しい、丸かっこ書きの心の声が、地の文との差を分かり易くさせていると思いました。さて、地下迷宮に魔物退治と言うと、中華なのですが、ファンタジーを色濃く感じます。絹の信書、上等なものですよね。
***
誤字ではないですよ、行政などを政(まつりごと)と置き換えたりして、雰囲気を出すといいかなーと少し思いました。しっかりした用語として、行政がいいと思いますよ。他の作者様のコメントには、書かないことなんですが。
作者からの返信
こゆきさん、こんばんは。コメントくださってありがとうございます。
たしかに丸カッコは普段使いませんね。私の勝手な印象ですが、内容を踏まえずに文章を眺めた時、幼稚に見える気がするので。
今回は中華風の世界ということで、たぶん文章が硬い感じになるだろうと思い、それを打ち消してくれないかなと実験的に採用しました。
行政と政も同じ意味で、政のほうが雰囲気はあるなと思うのですが、小難しげになってしまうかなと思い避けました。
現時点でもどっちがいいか判断つきかねています。
ご指摘ありがとうございました。
第12話:偉浪の悪夢への応援コメント
恐らくこの界隈ではベテランなのであろう偉浪が、夢の中でまで何者かと対峙しているかのように魘されるのは、迷宮とはどれほど恐ろしいところなのかと不安になりますね。
それとも、彼は過去の何かに悩まされているのかも、と。
何にしても破浪と二人であればまだしも、お父さんも一緒となると使命を果たすのもハードル上がりますし、足手纏いにすらなりづらいですね。
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。今日もコメントありがとうございます。
偉浪はたしかにベテランです。たぶんその辺りも、お話の中に出てくるはずです。
彼は夢に何を見たんでしょうね。怖ろしい魔物。それとも迷宮の罠。
過去の何か。それもあり得ますが、まだ春海の知るところにはなさそうです。
破浪はいつものことと流してますが、こうまで苦しむなら健康に良くなさそうですね。
偉浪と共に行く迷宮。仰る通りで足手まといになれば、事情を知らない偉浪に迷惑をかけ、春海自身にも良くない影響があるでしょうね。
自信はあるようですが、その上で使命を果たすまでの実力があるのやら?