お兄さんの方が優しかった

　高校二年生の橋本光琴（はしもとみこと）は、友人の寺岡空太（てらおかくうた）に小学四年生の頃からずっと片想いしている。
　しかし、放課後、馬鹿にされたことに腹を立てて、咄嗟に言い返した一言で空太を傷つけてしまう。傷つけたことをひどく後悔して未明まで眠れなかったのだが、その間に謝罪することを決断する。
　ところが、朝一で謝罪した光琴に空太は「許さない」と返してきて──！？


「光琴ちゃんは友達の俺にガチ嫉妬してるよ」