概要
「どうしよう。俺、恥ずかしくて死ぬかもしれない」「気が合うね、私も」
――これは、秘密の痣を持つ明るい少女が、甘くて無表情の王子から、ずっと溺愛されてきたことに、気付いてしまう物語。
♢♢♢
リーストン魔術学校に通うルーシーは、昨晩一つの呪いを解いた。
その呪いとは、自分の顔を覆う『痣』――ではなく、学友で隣国の第二王子、オーランド・サルバスを苦しめてきた『死の呪い』である。
オーランドの命が助かり安堵するものの、他にも解かねばならない呪いがあった。
入学式の日、彼は言ったのだ。
「俺は、呪いで表情を奪われている」
複数の呪いをかけられ、お茶目な性格のくせに、常に無表情のオーランド。
ルーシーは、彼の笑顔が見たかった。
そんな中、もうすぐオーランドの誕生日だと気付く。盛大に祝おうと計画を立て、準備のために街に出た。
するとそこで、予想外の事
♢♢♢
リーストン魔術学校に通うルーシーは、昨晩一つの呪いを解いた。
その呪いとは、自分の顔を覆う『痣』――ではなく、学友で隣国の第二王子、オーランド・サルバスを苦しめてきた『死の呪い』である。
オーランドの命が助かり安堵するものの、他にも解かねばならない呪いがあった。
入学式の日、彼は言ったのだ。
「俺は、呪いで表情を奪われている」
複数の呪いをかけられ、お茶目な性格のくせに、常に無表情のオーランド。
ルーシーは、彼の笑顔が見たかった。
そんな中、もうすぐオーランドの誕生日だと気付く。盛大に祝おうと計画を立て、準備のために街に出た。
するとそこで、予想外の事
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読後、あなたは幸福に包まれる。
不穏を抱かされるタイトル。
顔が壊れるとはどういうことなのか。
気になった方、ぜひ本編へ。
リーストン魔術学校に通う『元気な子』ことルーシー。彼女には、顔を蝕む〈呪いの痣〉がついている。そして、そんなルーシーと同行をともにするオーランド。隣国の王子でもある彼にも、呪いの痣が宿っていた。
そんな異世界ファンタジーを設定にもつ本作は、呪いの痣という不穏の元凶。その解呪を目的とする背景をおきながらも、とにかく明るい読み味。
登場するキャラクタたちが、とにかく優しく、楽しく、それでいて時に格好よく。掛け合いを見ているだけでも、ほのぼのとした気持ちにさせてくれます。
魔術とは、誰かを傷つけるた…続きを読む