【　　喫茶店セイラム　　】　章紋のトバサ【ACT1】10728字凝縮版

「見つけてくれたのは、首の子よりも小さい女の子。無邪気に死体に話しかけていたわ。人形に話しかけるみたいにね」

　【紋章】と呼ばれる技術によって発展した地方都市【鳥羽差市】。
　猟奇的な事件が起きてから１０年たったころ、【裏側の世界】は産声を上げた。



　街外れの山奥に構える喫茶店セイラムで、手のひらに指を当てる少女と、それを横で見ているウサギの姿がある。

　ふたりがこの場所にいる理由……それは、１０年前の事件について知るためだった。

　……裏側の世界に引きずり込まれるとは、思わずに。



「事件について聞きたかったら、またこの喫茶店に来てくれ」




※
・この作品は、【章紋のトバサ】のＡＣＴ１（第１～７話）を約20000文字から10728文字に凝縮したものです。
・本編で搭載…続きを読む