理想を手に入れるために奮戦する物語

プロローグから息を飲む展開が始まり本編がスタートします。
派閥争い中に起こった王国派貴族の暗殺は、宰相が行ったにしては違和感があると、謎の勢力をにおわせます。
この謎の勢力こそが、現状に一石を投じることになります。

王国騎士アルノーを中心に物語が動いていきますので、宰相の思惑を防ぐお話かとおもいきや。
なんとなんと……予想外。読まれたらビックリすると思います。
複雑に張られた伏線や思惑、登場人物たちの感情に心を奪われることはもとより、政治背景、世界観がしっかり表現されていますので、その場の空気を感じられます。特に戦闘シーンの緊迫感は凄いです、ドキドキします。
また、重厚なストーリーですが、文章が丁寧でとても読みやすいです。

現実を変えて良き未来を手に入れるためにアルノーは邁進します。
そして何かを得るために、何かを捨てていきます。
これからどうなるの!? と好奇心を刺激され、時間を忘れて読みふけることでしょう。
一話のボリュームが多いのでじっくり読みたい人、世界観にどっぷり浸かりたい人にお勧めです。

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