策謀の渦中へと。


※第二章、第41話(下)まで読了してのレビューです。

 「綿密」。隅々までに血が通い、息づく世界。
 世界構築の手腕に、ページを捲るたびに驚嘆致します。「こんなふうに書いてみたい!」と羨望を抱くほどに素晴らしいです。

 美しい筆致で描かれるのは、大願の為の戦い。

 策謀を策謀で返す緊張感溢れる頭脳戦と、スケールの大きい戦闘描写が大変魅力的です。シリアス展開が多く、読んでいて胸が張り裂けそうになる場面もありますが、「胸が張り裂けそうになる」ほどに説得力を持った文章なのです。

 予想を飛び越える、衝撃的な展開の数々。
 惹きつけられずには、心動かさずにはいられません。

 時間をかけて、じっくりと読まなければ勿体無い!
 素晴らしきダークファンタジーです。皆様もぜひ。

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