恩を仇で返すとはこのこと!
世界を救った英雄たちに、王が与えた褒美は、なんと記憶消去。
味方に騙されてしまいました。最悪です。
けれど、かつての英雄だった少年、少女たちは負けません。
再び立ち上がります。
記憶の断片で真相を探り、戦闘で体がおぼえていた技を習得し、進んでいくのです。
読みやすく、すんなり共感できる王道ファンタジー。
熱くなれるバトル描写に、ぐいぐい引き込まれます。
やれい、やれい、やっつけろ! と声をあげたくなります。
彼らが大いなる、ざまぁ、をするまで、応援してくださいね!
物語は大戦争の最終局面から始まります。
本作品の主人公、スノウ。ヒメノ。リサ。ユキナはヘルクリスマスのために創り出された英雄達です。
十年間の修行を強いられて手に入れた力で、見事勝利を手にします。
戦争を終結させた英雄達、兵士たちへのご褒美に国王オーディンが与えたのが、記憶消去という、とんでもない報酬。
スノウたちは十年間の記憶を奪われてしまい、一夜明け、新たな人生をスタートさせます。
新たな平穏の人生を歩むのかとおもいきや、オーディンが刺客を放ち襲ってきます。
スノウたちは敵を撃破しながら徐々に記憶を取り戻して、本来の自分を取り戻していきます。
文章が読みやすく、すっと頭に入ってきます。
また、キャラ一人ひとりの個性が魅力的で感情移入しやすく、かっこいい技名で繰り広げられる戦闘シーンは臨場感たっぷりです。
一人じゃないから先へ進める。仲間との絆をつよく感じます。
あとですね。
私的にはオーディンが気になっています。
悪役が目的に向かって主人公を排除していこうと、果敢に刺客を放っていく姿勢もいい点だと思っています。
とても楽しめる物語なので、おすすめです。