第2話 映画「キングスマン ファースト・エージェント」キーワード集

ボーア戦争:当初オランダの植民地となっていた南アフリカ。英国植民地になった際にオランダ系入植者が蜂起して2度にわたる戦争となった。チャーチルが記者として取材中に捕虜となったが収容所からの脱出に成功して一躍有名になった。



ホレイショ・ハーバート・キッチナー:英国陸軍元帥。第一次世界大戦の開戦時の陸軍大臣。ロシアとの会談のため巡洋艦に乗船しての航海中に巡洋艦が触雷沈没、キッチナーも戦死した。


ジョージ5世:英国王。1910年即位、1936年崩御。ヴィクトリア女王(1901年崩御)は祖母にあたる。


ラスプーチン;怪僧と評されたロシアで実在の人物。ロマノフ王朝、皇后に接近しており帝政ロシアの不安定化が進んだ。


マタ・ハリ:フランスのムーラン・ルージュで活躍していたオランダ国籍の女性ダンサー。1917年2月逮捕、10月軍法会議でドイツの女性スパイとされ死刑(銃殺)となった。


トーマス・ウッドロウ・ウィルソン大統領:第一次世界大戦への米参戦時の大統領。ベルサイユ会議にも意欲的に参加したが病気となった影響で腰砕けになった。


ウィンザー朝:1901年ヴィクトリア女王の崩御によりハノーヴァー朝が終わり、ヴィクトリア女王とザクセン=コーブルク=ゴータ公子アルバートの長子であるエドワード7世が即位した。

エドワード7世即位から第1次世界大戦までの英王室家系のファミリーネームはドイツ系のザクセン=コーブルク=ゴータだったが1917年7月にドイツとの戦争を考慮して王宮のあるウィンザーから名前をとってウィンザー家に改められ、ウィンザー朝と呼ばれるようになった。


キッチナー・アーミー:英陸軍は開戦時点ではまだ志願制を取っており、キッチナー陸相が志願兵募集の呼びかけを行ったところから、キッチナー・アーミーと呼ばれた(その後、徴兵制に移行)


ロシア革命とソ連・ドイツ単独講和:1917年11月に革命によりソビエト政府が樹立され、1918年3月ブレスト・リトフスク条約によりドイツと単独講和した。


your grace:字幕版だと「公爵」などに訳されていたが、本来は高貴な人に対する呼びかけ方。your highnessなどと同義。


白い羽根:志願しなかった兵役適齢期男性に渡されたもの。卑怯者の烙印としてのもので当初英陸軍兵の募集が志願制だった事で生じた。「ダウントン・アビー」でも同種描写がある。


ヴェルサイユ講和条約:ドイツのウィルヘルム2世皇帝の退位・亡命から戦争は終結したが、ヴェルサイユ講和条約で独に対して苛烈な賠償を課した事、ドイツが首都陥落するような決定的な敗北を喫した訳ではなかった事から第二次世界大戦への熾火が残った。

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