あたしの父親は、たぶん、《近藤勇》だ

男達を眠らせてから金だけ抜きとる、純潔のよだか。身を男に差しだすことをせぬ彼女は《近藤勇》の娘と名乗る――
《近藤勇》には何人もの愛人がいたとされています。なかには美しき芸妓が幾人もいたとか。

二千文字弱という短い小説ですが、想像をそそられる素晴らしい展開に圧倒されました。作者様は新撰組についてそうとうにお詳しいとみえます。
袖振り合うも他生の縁――歴史には記されざる縁の邂逅を、垣間見せていただいたきもちです。

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