ずっとお説法聞きとうなってまうわ。

まずな、話のスケールがでかいねん。神様らと他の宗教がバチバチにやり合うっちゅうのがたまらんねん。登場人物らの関係性とか立場とかが複雑に絡み合っとって、読み応えバッチリやで。

それと、神話の世界を現代に蘇らせたようなユニークな文章と世界観にもぐっと来たわ。昔、神話の本読みまくっとった時のワクワク感と懐かしさを思い出したんや。

難しい漢語だらけのお説法みたいな語り口は、今どきの小説とは違うし、えらい新鮮やった。

全体的にややこしいんやけど、なんかどんどん先が読みたくなるねん。ずっとお説法聞きとうなってまうわ。これはあかん、わてもそろそろ悟りの境地に近づいとるんちゃうかって思うくらいやわ。

あ、そうそう、帝釈天っちゅうキャラな、ほんまにかっこええんよ!

梵天とは仲ええみたいやけど、考え方が違うからけんかしょっちゅうしとるみたいやねん。でもな、そない時でもお互いに本音でぶつかり合えるんは、心の底から繋がっとるからこそやと思うわ。

あとな、「切れ長の瞼を儚く伏せた果実のような甘い表情」っちゅう表現が印象に残ったわ。武神のくせに儚い雰囲気あるねんな。見た目は優しそうやのに、中身はごっつ複雑なんやろなって感じたで。

何よりも、坊主どもをビビらせるために「そのことも存分に痛感してもらおうぞ」とか「私が地獄に堕ちたあかつきには、ただでは許さぬ」って言い放つ帝釈天のカッコよさにやられたわ。言葉の端々から、めっちゃ存在感と覚悟が感じられて、わての心に深~く刻まれたわ。平和を望んどるけど、譲られへん一線をはっきり示す姿は、まさに王者のオーラやと思ったで。

まぁ、こんな感じやな。とにかくわてはすごいお気に入りの作品になったわ。ほんま、みんなにもぜひ読んでもらいたいで~!

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