壮大なスケール

天上界から人間界のインドから日本まで神か旅していく物語なのですが、スケールがすごい。
ヨーロッパ風なろう系が乱立している世の中ですが、この作品は唯一無二の東洋ファンタジーだと思います。
叙事詩を見ているような感覚がします。
本が出版されたら、私の本棚に必ず並ぶでしょう。
主人公毘沙門天周りの数々の神話を随所に絡めていて、元ネタはあれかな?これかな?と探るのが楽しいです。
あと帝釈天でなんというか、後世のインドラ的なヘタレ感がするのもよいです。
帝釈天にはそんなイメージはあまりなかったのですが人物?像が新鮮な感じがして面白いです。
作者様の仏教、インド神話、インドから日本までの様々な歴史や神話の知識には感服させられます。
私は調べるのは好きでもそこからいろいろ空想するのはできないので、それができるのに尊敬します。

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