くじけそうな創作者の皆様にぜひ読んでもらいたい「デザイン」の物語

こちらの物語は、企業に属する入社3年目の女性プロダクトデザイナーの短編の物語です。
その主人公留衣と、上司である哲のやり取りでストーリーが進んでいきます。

「デザイン」をするに当たっての制作の裏側を見ることも出来て、読んでいてとても勉強にもなりました。
そして、仕事の上で、全ての創作物が評価されるように、彼女自身も「デザイン」上の評価や、自身と他人を比べたり、劣等感を抱いたりして、もやもやな心を持ちながら話が進んでいきます。

デザイナーだけではなく、創作される方皆様に共感できる部分ではないかと思います。

そこで、彼女は公園のベンチのデザインコンペを担当することになり、前向きに試行錯誤をしていくのですが、そこで思わぬ大失敗をして留衣はかなり凹んでしまいます。

その後のラストの上司の哲の言葉がもう胸に突き刺さりました。
最高に泣きました。

創作をしていると、誰もが留衣のように、自分には創作の才能なんてないかもしれない、この世にはこんなに創作者が溢れてるし、私がやらなくてもいいかもしれない、必要とされいていないのかもしれない。

このように思う時があるのではないかなと思います。
そうやってくじけそうになった時、また何度でも読みに来たいと思うほど、この哲という上司の最後の言葉に救われるかと思います。

自分だけで前を向けるようになれれば一番いいのですが、それって結構しんどかったり難しかったりする時期って必ずあると思うのです。
そんな時に誰かの暖かな言葉に励まされたりしながら、少しずつ自分と向き合って創作を楽しめるようになってもいいと思うのです。

とても励まされて、人の暖かさにも触れることが出来る素晴らしい「デザイン」の物語でした。

悩める色んな創作者の皆様にもぜひ読んでいただきたいなと思います。

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