不器用ながらに頑張る人達の物語。

 新入社員の頃、希望を胸に社会人として働き始めてから、いくつもの壁にぶつかった。
 他の同期が自分よりも活躍しているのを横目に、私だっていつか、と歯を食いしばって。
 必死にもがいた挙句、つまらないミスをして「やっぱり私は」なんて落ち込む夜も数知れず。

 読みながら「分かる、分かる」が多すぎて。
 最後、主人公の背中に向かって心の中で放った
「頑張れ」はきっと、平々凡々な自分に自信なんてこれっぽっちも持たない私自身へのエールだったのかもしれない。

 働いている人もそうでない人も、是非是非読んでほしい物語です。

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