第1話「祐徳稲荷神社門前商店街」⑤

※場所は前線カフェ店舗内(但しオープン準備中の状態)。④からの続き。時間の頃は昼頃 (※)内は演出指示です。<>はセリフ以外の演出ほかシュチュエーションです。




かめさん:「蒼羽あおばさん、お客さんです。」




蒼羽あおば:「(※不思議そうな声で)お客さん?」




かめさん:「神社の巫女をされてるあおいさんです。宮司さんの娘さんの…」




あおい:「こんにちは。私、鍋島 葵なべしま あおいといいます。突然、お伺いして失礼します。(※怪訝そうな声で)あなたが蒼羽あおばさんですか?」




蒼羽あおば:「え、はい。私が蒼羽あおばです。今度、こちらのお店を商店街の方でオープンさせていただきます。宜しくお願い致します。」




あおい:「今日は、蒼羽あおばさんにお渡しするものがあって、こちらにお伺いしました。これです。」




蒼羽あおば:「狐、(※非常に驚いた声で)""ですか!?」




祈里いのり:(※非常に驚いた声で)「うえっ」、神那かんな:「えっ」、美琴みこと:「こ、これは…」




あおい:「夢をみましたの。あと、。」




沙希さき:「この"編みぐるみ"もまさか…」




蒼羽あおば、4人を一度みる>




蒼羽あおば:(※非常に驚いた声で)「うっ、うーーーーーん」




あおい:「私は稲荷神社の宮司の血脈にあるもの。それぐらい分かります。そして、私には夢見ゆめみのチカラがあります。」




かめさん:「あおいさんは何と夢で神様と話ができるんだよ。宮司さんの家系の人の中に、たまにそういう力をもった人が生まれるって親父が言ってた。神様いうより予言者みたいな感じしか俺に分からないけど。今までも色々なことを当ててきてるんだよ。災害がおきるとか、商店街の誰かがケガしてるから早く救急に電話してとか…。言われた事、全部当たってるんですよね。俺、神社の参道内にずっと住んでるけど、神様も余り信じてなくて…(へへっ)。でもあおいさんの話だけはマジであたるっすよ!」




葵あおい:「かめさん、私は予言者ではありません。ウカノミタマ様やほかの神様たちが、私の夢の中に降臨されて、お告げをされていくのです。私はそれに従ってるだけ。そして、昨晩も私の夢の中にウカノミタマ様が現れました。この門前商店街もんぜんしょうてんがい内にある"おとぎ前線"が開かれた。


だから、これをそこにいるに渡しなさい…と。そして、この"小さな狐の編みぐるみ"が私の枕元にありました。だから、ウカノミタマ様の言われる通り、この編みぐるみをこの場所に持ってきました。それだけです。」




かめさん:「何か…可愛いすけど普通の"狐の編みぐるみ"すよね?あおいさん?」




あおい:「この皆様は何か分かるはずです。私が今回受けたお告げはこれをお渡しする。それだけです。それでは失礼します。」




<踵を返し立ち去る葵あおいと、1度軽い会釈してあおいの後ろを駆け足でついていくかめさん>


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る