第1話「祐徳稲荷神社門前商店街」⑧

※場所は前線カフェ店舗内(但しオープン準備中の状態)。⑦からの続き。時間の頃は⑦の翌日早朝9時くらい (※)内は演出指示です。<>はセリフ以外の演出ほかシュチュエーションです。




<シャッターを開けて、ほうきで店舗前を掃いている蒼羽あおば、店内でディスプレイの準備をしている""の4人と稲穂いなほ亜都あとの2人…>




かめさん:「お、おはようござまっす!」




蒼羽あおば:「おはようございます。かめさん、今日は快晴すね!」




かめさん:「蒼羽あおばさんオープン日、もうそろそろっすね!おー!お店の名前の名前の看板もいつのまにかついてるじゃないですか…(※しばらく間を置く)え、ええっと…"ZENSEN CAFÉ"?前線、""って名前なんですか?」




蒼羽あおば:「(※焦り気味で)う~~ん、ま、まあね。ウチのがいつのまにやら決めてた名前。最初はなんじゃその名前って思ってたんだけど…(※急に小声で)その通りな名前になったんだよね…。知っててつけたのか…偶然なのか…」




かめさん:「それにお店の中の女の子も2人増えてるじゃないですかー!でも、子供だし、他のスタッフさんの妹さんか親戚さんですか?」




蒼羽あおば:「そ、そう親戚。オープン前だから手伝いに来てもらってるんだよ。」




かめさん:「羨ましいなー♪スタッフさん目当てで来るお客さんも多いかも知れないですね。」




蒼羽あおば:「かめさん、そうなら善いんだけどね。(※苦笑いをお願いします)」




<祈里いのり、外で蒼羽あおばと話すかめさんを見かけ手を振る。笑顔のかめさん、かめさん店舗内に入る>




かめさん:「皆さん、おはようっす。」




祈里いのり:「おはようございます」




かめさん:「昨日からお会いしてたのに挨拶が遅れました。こちらの隣にある鶴亀商店つるかめしょうてんという手焼きせんべいを売ってます。かめです。因みに俺は4代目っす。宜しくお願いします。」




祈里いのり:「私は祈里いのりです。宜しくお願いいします。隣にいるのが…」




神那かんな:「(※いかにもツンデレ風に)私は神那かんな。」




美琴みこと:「美琴みことといいます。かめさん、宜しくお願い致します。」




沙希さき:「(※オドオドしながら)わ、わ、わたしは、さ、沙希さきです。」




稲穂いなほ:「はじめまして。私は稲穂いなほだよ!こっちが亜都あとちゃん」




亜都あと:「はじめまして。亜都あとと申します。」




かめさん:「良いっすね…。蒼羽あおばさん、この子達がスタッフならSNSでもバンバン投稿あがって大繁盛間違いなしじゃないですか!」




蒼羽あおば:「本当に、そうならいいんだけどね。(※苦笑いをお願いします)祈里いのりさん、皆さん、お店のPOPがそこにあるので、だれか手が空いてる人、貼ってもらえませんか?」




祈里いのり:「は~い。私、貼っておきます。でも、店長?、POPってなんなんですか?」




蒼羽あおば:「その張り紙みたいな物、全部の事。」




祈里いのり:「じゃあ、このPOP?この日本語以外みたいな文字のPOPは何ですか?」




蒼羽あおば:「この稲荷神社いなりじんじゃには年間300万人もの人たちが参拝にくるから。その中でも年末年始以外は、外国からのお客さんが大半。””って言葉があるんだけど、外国のお客様の中で有名な観光地だから、その国の人の言葉でPOPも作ってるんだよ。英語、中国語、そして、タイ語」




かめさん:「この稲荷神社いなりじんじゃはタイで大ブームになったドラマや映画のロケ地だから、タイのお客さんも多いんだ。」




祈里いのり:「へー。タイってどこにあるんですか?遠い所ではあるんですよね?」




美琴:「祈里いのりさん、タイは毘紐天びちゅうてん様(※“びちゅうてん”もしくは“ヴィシュヌ”の言いやすい方で良いです)がいらっしゃる所よ。」




祈里いのり:「(※感心した声色で)あー。成程。それはそれは遠いところから」


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