第2話「喜ビノ旅」②の1

※場所は人間が(ブラジルのリオデジャネイロ州某所にある祭壇場)と呼ぶ場所。第2話の①の続き。(※)内は演出指示です。<>はセリフ以外の演出ほかシュチュエーションです。★は出来ればお願い項目。


<ビィィィーンと何もない所から空間が開く音。>


はく:「(※焦った声で)べ、べに、ここはジャパンじゃない?違う前線?」


けい:「はく、言ったでしょJOY TRIPだから…(※腹を抱えて笑う)ハハハハハ…」


べに:「どうせ日本には帰らないといけないから。はく、" JOY TRIP"楽しい旅行にしようよ♪世界中の前線の幾つか回り道してもいいよね(※ふふっと笑う)」


<ビィィィーンと何もない所から空間が開く音。3人の前に突如、老婆が現れる。>


ナナン:「あらあら、異国の神が何故、この"オドゥドゥア"に。をまちがえたのかの?」


べに:「(※敬意をこめて)これは、あなた様は"カドンブレ"の名高い神様かと思いますが…。」


ナナン:「ワシの名前は"ナナン"。ただのお婆ちゃんじゃよ。」


はく:「"ナナン"…様。カドンブレの…。(※ハッと驚き)せ、""様では…」


ナナン:「そう呼ばれるときもあるかの。でもこの"カドンブレ"の世界では"ナナン"という、ただのおばあちゃんだよ。」


けい:「""って、あの…イエス様のお祖母ちゃん?」


べに:「(※けいの口を手が塞ぐ紅)しーっ、けい!」


けい:「ごめんごめん(※笑って誤魔化す)。失礼しましたウチの名前は"けい"といいます。""とか呼ばれるときもありますけど。神様の中ではです。お見知りおきを。」


ナナン:「""さん、あんたみたいな""に会うとは、それは光栄じゃ。(※無邪気に)で、""とワシも幸せになれるかの?」


けい:「OH!NO!やめてー!あれはですね。あれはまあ…」


ナナン:「(※老婆にしてはやや大き目な声で笑う)ははははははは…。わかっとるよ。冗談じゃよ。」


はく:「アンナ様…、いえ、ナナン様は何故、こちらに?」


ナナン:「こちらにも何も、ここは神聖なる"カドンブレ"の祭壇じゃ。ワシがいて何かおかしいかの?」


はく:「い、いいえ。天界の方にいつもいらっしゃるかと…。」


ナナン:「そなた、"智天使ちてんしケルビム"じゃろ。そんなかしこまらんでいい。第2階位にある"智天使ちてんし"様が、この""や(※べにの姿を横目で見る)そこの…(※しばらく間を空ける)」


べに:「べにといいます。ジャパンのウカノミタマ様の小さな摂社せっしゃの1つを任されていた力なき者…」


ナナン:「ジャパンの"ウカノミタマ"様は相当の有名神じゃの。人の子の願いを叶える力の凄さは、ワシのような老婆でも知っておる。そして、その願いのもな。小さな摂社せっしゃの神というたが、紅さん、そなたの力は小さな摂社せっしゃの神というには、いささか冗談にしか聞こえんのじゃが…(※いぶかしい言いぶりで)。そこの2柱ふたはしらとも変わらぬ、いや、それ以上の力を持つ神族とみてるのじゃが…」


べに:「いいえ、私は本当にのウカノミタマ様の小さな摂社せっしゃを任されてるものに過ぎません。」


ナナン:「まあ、よいのじゃが…。それにしても、わざわざ、この""に来てるというのは、何か誰かに用があるのかの?」


はく:「"JOY TRIP"…。私たちは"JOY TRIP"しています。」


ナナン:「"JOY TRIP"か!それは楽しそうじゃの?」

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