第2話「喜ビノ旅」②の2

※場所は人間が"オドゥドゥア"(ブラジルのリオデジャネイロ州某所にある祭壇場)と呼ぶ場所。第2話「喜ビノ旅」②の1続き。(※)内は演出指示です。<>はセリフ以外の演出ほかシュチュエーションです。★は出来ればお願い項目。


<"カドンブレの教会"の祭壇前にて4人が揃い立つ>


ナナン:「JOY TRIP…"喜びの旅"、"歓喜の旅"か…。目的はそれだけではないじゃろう?」


けい:「(※本当に偶然だと思っているのでやや焦り気味で)オフコース!い、いや、これには深い理由がありまして…」


べに:「サンバを聞きに来ました。そして、学ぶために。私は歌うのが好きなんです。どんな歌でも私は良いものは全て吸収したい。みんなを喜ばせる""様になりたい。」


ナナン:「""か…。ジャパンにも""がいるじゃろうに。サンバをとな?(※しばらく間を空ける)おおおっ、適任がおるよ。ちょっと待っておれ。オーラ・イエイエオー。オーラ・イエイエオー。オシュンいるかの?」


<ナナンが出現した空間から一人のセクシーな女性現れる。>


オシュン:「お婆ちゃん、わたくしを呼びました。(※一瞬、はくを横目でみる)」


ナナン:「呼んだよ。サンバを聞かせて欲しいとな。そこにいるのはべにさんというのだが、その彼女にあんたのサンバを聞かせてあげて欲しい。」


オシュン:「そ、それは良いですが…。第2階位の天使様が何故、こちらの世界に…」


けい:「はく、このセクシーなお姉さんとお知り合いなのか?(※腹を抱えて笑う)ハハハハハ…」


はく:「彼女も"ナナン"様と同じく元は人間だったもの。私の世界では"聖女カタリナ"と呼ばれている…。彼女も天界にいるといつも思ってた。」


オシュン:「"ケルビム"様、わたくしもこちらの世界ではお婆ちゃん…いや"ナナン"様と同様、"オシュン"と呼ばれています。わたくしもこちらの世界の方が居心地が良いもので…(※ふふっと笑う)」


ナナン:「"オシュン"、歌ってあげてくれ。(※無邪気に)そして、自慢の踊りを見せるのじゃ。」


オシュン:「分かりましたわ。」


<祭壇から離れた少し教会の広い場所に1人歩いていく"オシュン"…>


オシュン:「オーラ・イエイエオー。オーラ・イエイエオー。」


<サンバのリズムと共に美しいハモリが聞こえる(※どなたか鼻歌でメロディを口ずさんでください)。ふわりと舞う衣装…。その様子を見守る「IS:Tイズティー」の3柱>


オシュン:「(※静かにサンバのリズムがフェイドアウトした後)はい。これで終わり。」


<パチパチと「IS:Tイズティー」の3柱から、声援と拍手が起こる>


べに:「ありがとうございました。」


はく:「"聖女カタリナ"、凄い…」


けい:「いや~ウチもセクシーやけど、また違ったセクシーさ♪素敵や、ビュティフォー!」


ナナン:「べにさん、少しは勉強になったか?(※少し間を空ける)ありがとう、"オシュン"。」


オシュン:「少しでもお役に立てば幸いですわ。」


べに:「"ナナン"様、"オシュン"さまにも感謝します。」


べに、"ナナン"と"オシュン"に頭を下げる>


ナナン:「お辞儀か…の神様らしい。お礼の仕方じゃ。べにさん、"オシュン"の歌声を聴いた後、そなたの"神気しんき"がまた急激に上ごうた?(※少し間を空ける) みんなを喜ばせる""様になるって話はあながち嘘ではないという事か…。(※少し間を空ける)他の世界の""にも会いにいくのじゃろう?」


けい:「YO!べに、ここでの用は済んだか?」


べに:「済んだよ。再び、次の"JOY TRIP"へ♪」


<3柱が再び前線を通る、ギュィーンと空間が閉まる音。>


ナナン:「"オシュン"、あの3人の""が終わった時、あの小さな摂社せっしゃの神様らしいべに"さん"は"さん"つけじゃすまんかもな…(※老婆にしてはやや大き目な声で笑う)ははははははは…」

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