概要
卑猥だよそりゃ。サキュバスのハーフなんだもん。
サイコロを振る手を幻視する。いつもの、人生の始まりに見る光景だ。生まれる前に、必ず、振り直しの利かない99~0の目の100面ダイスを複数振らされる。魂に刻まれた記憶、《心のノート》にはこう記されていた。
『出目で得られたポイントの許す限り、種族はデーモンハーフに設定しろ』
何度も、同じ時代に生を繰り返す中で、デーモンハーフとして過酷に生きた時も、致命的にポイントが足らずヒトとして生き、冒険も挫折して穏やかに余生を過ごした時も、必ず死の間際にはこう記されていた。
理由は知らないが、辿り着くために必要であるならば、今生の私もそうせねばならない。
全て振りきる。
出目は、全部が99。
過去にどれだけ試行したのか知らないが、滅多にない幸運だろう。これだけのポイントでキャラクター
『出目で得られたポイントの許す限り、種族はデーモンハーフに設定しろ』
何度も、同じ時代に生を繰り返す中で、デーモンハーフとして過酷に生きた時も、致命的にポイントが足らずヒトとして生き、冒険も挫折して穏やかに余生を過ごした時も、必ず死の間際にはこう記されていた。
理由は知らないが、辿り着くために必要であるならば、今生の私もそうせねばならない。
全て振りきる。
出目は、全部が99。
過去にどれだけ試行したのか知らないが、滅多にない幸運だろう。これだけのポイントでキャラクター
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