大事な我が子を助けるため村の掟を破り、母は大罪を犯した。神と取引をしたために、村の存亡の危機これは愛か、狂愛か?「鬼がでるか、仏がでるか」ぜひ、読んでみてください。
話がまとまっていて読みやすかったです。最初の村の掟がいい味を出していました。
おまえさん、あの沼の言伝えが気になるのかね。そうさなあ、あそこには、蛟さまが居なさるそうな。ああ、近づかぬ方がええ。さわらぬ神に祟りなしじゃ。禁忌が破られたのは、一人の母親の、深すぎる愛所以か。我が子の為ならば、神の子を喰らおうと、村に厄災が降り掛かろうと、他の者が犠牲になろうと、構いはせぬーーそれは恐ろしき女よ。じゃが、わしらはそれをただ身勝手と責められようか……。女が、村が、どうなったのか。では、ゆっくり聞いていきなさるが良い。幸い今では村にも雨が降るようになり、ほれこの通り、これからひと雨きそうじゃからな。
人として、巫女として、母として、愛や情があるから、生きていけたり、意思を通す事が出来る!そんなお話でした♡
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