概要
2つの水瓶と2つの死体、そして気高き技術者の魂
R大学土木工学科の大学院生、袈裟丸耕平と居石要は研究活動でG県の新軍司ダムへ訪れた。二人が到着した翌日、施工現場で工事担当の職員が撲殺されているのが発見される。見晴らし良い現場で、抵抗することなく亡くなっていたのはなぜか?さらに、かつて地域の治水を担っていた、建設反対派が擁護している旧軍司ダムでも死体が発見される。ロックフィルダムという石積み構造のダム最下段で、岩の一つに潰されたダム建設作業員の死体も発見される。その死体は、現場にいればあらゆる事故を回避できる能力を持つと噂される作業員だった。不可解な状況で、二人はなぜ殺害されなければならなかったのか。かつて旧軍司ダムの設計者が失踪していることは関係しているのか?巻き込まれる形になった袈裟丸と居石は知人の便利屋、塗師明宏と共に事件に挑む。
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