死霊と暮らす死霊魔術師《ネクロマンサー》

死霊魔術師《ネクロマンサー》であるクロエ＝ブラックマンは、優しい村人に囲まれて、年上の親友ノアと二人で暮らしていた。

たまに出かける街では、罵声を浴びせられたり、物を投げつけられたり……。
村の外の人からは、あまりよく思われていないが、それはクロエが死霊魔術師《ネクロマンサー》であるが故のことだ。

クロエ自身は死霊魔術《ネクロマンシー》を忌むべきものとは思わないが、街の人々はどうやら違うらしい。
死神の魔術──死霊魔術《ネクロマンシー》は、当たり前に忌避するもののようだ。


ある時、クロエは『死神の厄災』という不吉な名を耳にする。
元来が好奇心旺盛なクロエは、その正体を知ろうとするが、その先にはクロエの暮らす村にまつわる秘密が隠されていた。