気持ちが和むときだって多いのだ。

作者 愛宕平九郎

目の前にある事実は同じでも、向き合い方で人生は変わる。

  • ★★★ Excellent!!!

少しボケが始まっているお婆ちゃんとふたり暮らしの高校生、岳人。
介護生活にも慣れた今、苦労もあるけどそれなりに楽しく暮らしています。

己の境遇を嘆き暮らすのではなく、日々を当たり前に淡々と過ごす生き方を彼は選びとりました。
彼自身は「成り行きでこうなっただけです」みたいな語り口でどこか飄々として見えますが、それってなかなか出来ることじゃないと思うのです。
周囲の助けや友人との語らい、そして大好きな緑のたぬきを味わう、ホッとする時間。そんなささやかな幸せに感謝し、ちゃんと味わうことを大切にできるから、前向きに生きていける。
自分の道を照らす光は、自分で作る。様々なことを糧にして、自分の心に自分自身で火を灯しつづけることの大切さを教わった気がします。
岳人くんの背中をポンと叩いて、隣に座って一緒にお蕎麦を食べたくなるような。そんな作品でした。
混ぜ蕎麦の味変も美味しそう。今度やってみようと思います!

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