幾星霜をこえ語り継がれる、夜明け前の人のえにし。
- ★★★ Excellent!!!
島津家の家士が当時の京の情勢を藩に伝えるための報告書では
年若い美剣士とたたえられ
島津・毛利ら六家の記録には剣も学も優れると記される。
若き新選組幹部、副長助勤で八番隊隊長
藤堂平助。
幕末。敵は入れ替わり奪う命などとうに選べない
試衛館時代から心かわす仲間たちとの関係も情勢とともに変化し
悩みながらも生きる彼の日々はいまも
語り書き伝えられる。
美しい人と恋をする、時代の花であり剣である、それだけではゆるされず
幾星霜をこえ、新選組の藤堂平助のいきざまは、ここに。