幾星霜をこえ語り継がれる、夜明け前の人のえにし。


島津家の家士が当時の京の情勢を藩に伝えるための報告書では
年若い美剣士とたたえられ
島津・毛利ら六家の記録には剣も学も優れると記される。
若き新選組幹部、副長助勤で八番隊隊長

藤堂平助。

幕末。敵は入れ替わり奪う命などとうに選べない
試衛館時代から心かわす仲間たちとの関係も情勢とともに変化し
悩みながらも生きる彼の日々はいまも
語り書き伝えられる。

美しい人と恋をする、時代の花であり剣である、それだけではゆるされず
幾星霜をこえ、新選組の藤堂平助のいきざまは、ここに。

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