バニラパンチ！

　時は2300年。

　木崎リンカは不気味な黒い壁に囲まれたブラックウォール王国で暮らしていた。

　その国では選ばれた一部の人間だけが学園に入ることができ、そこで魔術を学ぶ。

　山奥に住む野生児リンカはひょんなことから学園に入ることになる。

　だがリンカの魔力は他人の比べて異常に低かった。

「アハハハハッ。魔力値6なんて初めて聞きましたわ……。流石は田舎者の貧乏人ですこと」

　などと皆に笑われたリンカだったが、彼女は魔術の上級試験をいとも簡単にクリアしてしまう。

　彼女は魔術の力を使わず、拳の力だけで巨大な敵をいとも簡単に倒してしまったのだ。
　
　彼女の正体は世界最強の格闘家、木崎源十郎の娘だった。

　彼女は魔術世界に現れる強敵たちを仲間と共に拳で倒していくことになる。

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