小船に乗り、言葉の櫂で銀河へと漕ぎ出そう。さあ、法螺貝を吹き鳴らせ。

四季折々、さまざまな場所へ寄港しながら寄稿を繰り返すセンチメンタル・ジャーニー。
その旅の語り手は『時空を揺蕩う放浪者』。
ユニークな言葉遊びや捻りの効いたルビを駆使して、読者を深遠なる思考の果てへと誘ってくれます。
終始とぼけた語り口でのらりくらりと読者を翻弄しつつ、時にハッとする真実を折り込みヒヤリとするようなアイロニカルな視点を垣間見せる。読んでいるうちに、思考の枠が溶けて無くなり時間が伸び縮みするような、不思議な感覚に陥るかもしれません。
いざ、魅惑的な銀河の旅へ。甘いお菓子とビターな珈琲を手に、ゆるりと出航してみませんか?

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