何故、人は竜との戦いに剣を選ぶのか

とにかく世界設定がとても凝っていて、序盤のお父さんと主人公の語りだけでぐっと引きつけられました。

何故人は竜を恐れるのか。何故人は戦いの手段に剣を選ぶのか。
修羅の道なれど、その手法を選ばざるを得なかった竜払いの人々と、命がけで人々の営みを守るその在り方に心が震えます。

人が竜に挑む事の難しさ。分かっていても、それがどう具体的に難しいのかというのを、著者様の卓越した文章力で鬼気迫る感覚を味わわせて貰えるのが、堪らない作品です。