概要
公安の目を欺け。金の価値は、その隠し場所にある。
上海の骨董商、盧は、米中貿易戦争の影響で商売を失う。店を畳み、故郷の延吉に戻るも、密輸業者ムハンマドと出会い、金の違法取引に関わることに。公安の監視を逃れ、国営鉱山の管理者を買収し、金を塩化金として国外へ運び出す密輸計画を練る。取引相手には、政商、不動産王、闇金融家など、国家の目を逃れたい者たちが名を連ねる。目的は単なる金の密輸ではなく、資産逃避のための「逃げ道」を提供することだった。しかし、公安の監視が迫り、密輸ルートが一つずつ閉ざされていく中、盧は決断を迫られる。最後に彼が選ぶ道は、逃亡か、裏切りか、それとも…?