第3話 「なんだって言われたら――ゾンビ、かな」
一連の摩訶不思議な現象を見た穗乃華は、声を震わせながら言った。
「あなたは、一体、なんなんですか……?」
「なんだって言われたら――ゾンビ、かな」
「え」
「嘘だけどね! まぁゾンビ並に死ににくいってこと。私としては甚だ不本意だけど」
少しだけ顔に影を落として、溜息混じりで輝夜は答えた。
ただその表情も一瞬で引っ込めると、パンッと両手を叩き、悪戯好きの子供のような表情をする。
そしてソファーに座る穗乃華を押し倒した。
「え、え、え。なに――するんですか!?」
「んー、身体検査、かな。ほら、あれだ。さっきの呪いで躰に悪影響が残ってたら嫌でしょう」
「それは、そうですけど、ひゃ。んっ。――――っあ❤」
思わず喘ぎ声が漏れてしまい穗乃華は、両手で口元を押さえた。
輝夜は猫のような表情をしたまま手を動かす。穗乃華の白いサマーベストを首元までたくし上げ、シャツのボタンを1つ1つ外していく。
「~~ぁ~~❤❤ッ」
穗乃華の臍の周辺を輝夜は舌を出し舐めた。左手でBカップはある薄青色のブラの上から揉み、右手は足の付け根のところを触れる。
普通なら即座で抵抗するのだが、穗乃華は出来なかった。抵抗よりも快楽が上回っていた。
因みに身体検査というのは、可愛らしい少女を弄りたいという輝夜の建前でしか無い。
呪いに対する後遺症があるかないか程度の事は、輝夜の虹色に輝く宝石のような瞳で見れば直ぐに分かる。
黒い蛇を殺したときにチラリと見て、後遺症や何かしらの悪影響が残っていないのは確認済み。更に言うと性感帯(弱点)もその時にバッチリと把握していた。
そのため今の輝夜の行為は、自身の趣味と実益を兼ねた行為でしか無い。
穗乃華は自分ですら知らなかった性感帯を責められ、今までにない以上に躰を火照らせて昂ぶらせていた。
両手で口元を塞いでいるものの、声は抑えることが出来ずに漏れてしまう。
そして足の付け根のところを触っていた輝夜の右手が、下着を見せないために穿いているブルマを触り上から秘所をほんの少しだけなぞると手を放した。
(――ッ❤――……え)
「はい。終わり。身体にはなんの悪影響もなかったよ。良かったね」
(終わ――りなの。もう少しで、私、イク、ところ、だったのに)
呆然としている穗乃華は輝夜の顔を見て察した。
(この人――私から言ってくるのを待ってるんだ。たぶん、言わなかったら、何もしてこない、だろうけど……)
身体は今までにない以上に火照り、絶頂間際での寸止め状態。
また輝夜のテクニックは、今までの中でもとびっきり上手であり、輝夜に本格的に弄られて絶頂したらどれだけ気持ちいいだろう、という欲求が穗乃華の心に生まれていた。
それを見透かしているかのようにニヤニヤと嗤っている輝夜。最低である。
「あ、あの――」
「ん? なにかな? あ、もう詛いは祓ってるから、問題無く依頼内容を喋ってもらっていいよ」
「そうじゃ、なくて――」
スカートを握りしめ、顔を赤めた状態で穗乃華はボソボソと言った。
「身体検査の、続きを、して下さい――」
「――お願いされたら仕方ないなぁ」
輝夜は穗乃華の唇に自分のを重ねて舌を入れる。
口内で絡み合う舌と舌。
1分ほどディープキスをした唇を外す。舌と舌が離れた際に、唾液の糸が伸びた。
「――なんて酷い顔。とても少女がしていい顔じゃないよ」
「❤……っ❤――」
「処女じゃないからした事はあるんだろうけど。今までの事が児戯に感じられる、神々の性技をたっぷりと堪能させてあげる」
ソファーがギシギシと音を立ててながら揺れ、穗乃華の淫らな喘ぎ声が事務所内に響いた。
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