概要
男子高校生、五十土五奇(いかづちいつき)の平和な日常は、とある一体の”妖魔”と呼ばれる存在によって破壊された。
父子家庭で育った五奇がある日学校から帰宅すると、何者かの手により、父の精神を破壊されてしまったのだ。
「キミ可愛いね? 優しく殺してあげようか?」
その魔の手に襲われそうになった所を、白いマントの男に救われた五奇は、敵が”妖魔”であること、それを倒せるのは”退魔師”だけだと教えられ、父の仇を討つため退魔師を目指すことになる。
それから三年後、退魔師達が所属する、特殊対妖魔殲滅部隊(とくしゅたいようませんめつぶたい)通称:トクタイに、なんとか入隊出来た五奇だったが、割り振られたチームは”おちこぼれ”達の巣窟だった!?
前途多難な落ちこぼれ退魔師
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!場面が脳裏に浮かぶ情景描写力に、個性の強いキャラの成長が光る!
第1話目から、いい意味でクセが強く脳裏に浮かんでくるキャラクターにテンポよく物語の全容が掴めやすい導入に惹かれました。
妖魔と対魔師という設定の中で、主人公が渦中に身を投じるに十分な説得力。そして、成長していく主人公をテンポ良く描いているのでいきなり最強とは違う見守りたい!応援したい!という気持ちにさせていただけます。
技名やキャラクター名なども非常にハイセンスで、嫉妬するほど格好いいです!
チームを組んで妖魔に挑んでいく訳なのですが、みんなが最初は半人前。しかし、応用や能力を使いこなせたら強いだろうなぁという能力の持ち主達。覚醒に至るまでのイベントやギャップも含めて、個々人が本当に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!初心者必見! バトルものを書きたいんなら、これを読むんだ!
──何かがおかしい。
それが、五十土五奇の妖魔との戦いの始まりでした。…………と同時に、まずその読みやすさに驚かされました!
もし、あなたが「漠然とバトルものを書こうとしてるんだけど、勉強ために読むものないかなぁ……」とお考えなら、取り敢えず手に取って損はないでしょう。
キャラクターの設定や物語上の役割。主人公の戦う動機や共に戦うチームメイトの存在。そのどれを取っても、魅力的かつ王道とも言えるもの。読んでいて、「なるほど、こうやって書くのか_φ(・_・」と、まるで優しい先生と対話しているような気持ちになりました。
落零──それは、「落ちこぼれ」退魔師たちのドタバタ・アクション。そう…続きを読む - ★★★ Excellent!!!落ち零れは負け組じゃない
物語は、主人公《五十土五奇》が登校中に倒れた男性を見つけるところから始まる。そのとき、五奇の日常はすでに後戻りできないものになっていた。
倒れた男性の安否が分からないまま、今度は安心できる場所であるべき自宅に異変がおこる。そこにはいつもと様子の違う父親と異様な姿の──長い金髪を三つ編みにし、ピンクのロリータドレスを着た──女がいた。
その後、五奇は師匠とも呼ぶべき人物と出会い、退魔師を志すことになる。その先には仲間との出会いがあり、その仲間が一癖も二癖もあるわけだが、全員共通して落ち零れだった。
もうこれだけで続きが読みたくなるはずだ。
序盤から謎に満ちた出来事が巻き起こるため、否応なく物…続きを読む - ★★★ Excellent!!!出会った彼らは、零の落ちこぼれッ!?
ご縁がありこの物語に出会いました。最終話まで読み終えましたので、レビューさせていただきます。
この物語は主人公の彼の、ちょっと変わった朝から始まります。ボロボロの男性を助けようとすれば、救急車は呼ばないで欲しいと言われたり。家に帰ってみれば父親が恐ろしい存在によって……そして彼は、退魔師になることを決意します。
暗い立ち上がりから開幕した物語。彼は父の仇を討つ為に退魔師の試験に臨み、そして合格を果たした後にチームを組むことになり、そこで出会ったのは自分も含めた落ちこぼれ達。物語は一気に王道へと進んでいきました。
センス抜群の技を繰り広げる熱い戦い。個性豊かな仲間達との軽快なコミュニケー…続きを読む