第6話 発表と
その後、
「……朝か。結局何時間やってたんだろう?」
(……限界)
とうとう耐え切れず、少し休もうとした時だった。突然、あのアナウンスの声が聞こえてきた。
『お疲れさまでした。結果発表を行います』
視界が揺らぎ、気づけば最初に集まった場所に戻っていた。周りを見渡して
(少ない! 聞いていたより、かなり少なくないか!?)
聞いていた定員は五十人。だが、その場にいたのは二十名ほどだった。そこには、先程の少女もおり、こちらに気づくと盛大に舌打ちをして距離を取って行った。
しばらくして、アナウンスが響いた。
『お疲れ様でした。ここにいらっしゃる皆様は合格となります。これより、各チームに配属いたします』
無機質なアナウンスを聞きながら、
****
案内されたのは、車で移動すること数十分の所にあるトクタイ本部の一角、白い無機質な壁と窓があるビルの七階の一室だった。
中に入ると、トクタイの隊服を着た二十代くらいの女性が待ち構えていた。
「とりあえず歓迎するとしよう。私が貴様らの担当教官、
強い口調で言われて、
(なんか、気まずいな。そして、これから彼らとやっていけるのか……? 特にあの女子と……不安だ)
そんなことを思っていると、齋藤から厳しい言葉が飛んできた。
「いいか貴様ら。合格はしたがな、配属はEチーム。つまり、"おちこぼれ"ということだ! 優秀な連中はもっと上にいるということを忘れるな! そして、覚悟しろ!」
今回入隊するのは"九十四期生"。基本的にチームはAからEまで能力に応じてランク付けされており、Aが最優秀で、Eが合格ラインギリギリ。つまりは齋藤の言う通り、"おちこぼれ"なのだ。
(合格はできても"おちこぼれ"か。そうだよな……むしろ三年でここに来れたのが奇跡なんだと思おう)
「さて、それでは各自、名と能力と所持武器について話せ。モタモタするな!」
せかすような齋藤の口ぶりに、銀髪の派手な青年が見た目とは裏腹にゆったりと口を開いた。
「んじゃ~まずは、オレちゃんから行くっスね! 名前は
彼、
「次は誰っスか~?」
「じゃ、じゃあ僕で失礼いたします。名を
丁寧過ぎる口調と
(まさか出会うなんて……。もしかしてあの女子もそうなのかな?)
「俺様は
(
聞いたことのない単語だ。
「おい、横取り野郎! 次はてめぇだろうが!」
不名誉な呼び名と指名をされ、
「
こうして、
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