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　ゲーム・ネットの禁止により学力向上を図る香川県は、今やサヌキ特別行政区となっていた。特区への移行で獲得した強大な自治権を行使し反近代化政策を打ち出したサヌキだが、次々に襲い掛かった自然災害への対応は遅々として進まず、区民の不満は上昇する一方であった。
　そんなサヌキの新たな行政長官に就任した大西氏は、前政権の課題を迅速に解決したことで、急速に区民の信頼を得ていった。「筆者」は大西氏に縁の深い人物を訪ね、若き変革者の本質に迫っていく。