江蓮のふしぎな考察録３　ー呪いの仮面殺人事件ー

　呪われた仮面…それは悠久の果てに姿を現し、目撃者を死に誘っていく…。

　ごく普通の高校生であるはずの江蓮は、またしても、彼を一流探偵にしようとたくらんでいる民俗学専攻の大学生、茜によって新たな事件へと巻き込まれてしまう。

　それは失踪者探しから始まって、江蓮を、大いなる謎につつまれた怪奇な殺人事件へと導いていく。

　千年にもおよぶ仮面の呪いによって、死に導かれていく人々。
　しかし、呪いという不可思議な力は、本当にこの世に存在するものなのだろうか？
　呪いが人を殺すのか？　人を殺すのは、やはり人なのか？

　やがて『仮面の亡霊』は、江蓮の前にも姿を現す…。

　だが、江蓮を悩ませる謎は、事件のことだけではない。
　なにやら兄の犬彦もトラブルを抱えているらしく、なんだかようすがおかしい…続きを読む