尾岡と相方さんとの出会い 第4話
そんなこんなで。
インターネット(ホームページ上)での創作を進めつつ。リアルでは劇団に所属して、お仕事も頑張りながらを日々過ごしていた2003年。
千子さんとようやく、リアルで会う日がきました。
テキスト系交流サイト「書き込み寺」のオフ会に参加したのが8/23でした。
実はこの一ヶ月前に「夏休み」という恋愛小説を書き始めたんでしたっけ。カクヨムで読めますよ(宣伝w)
この時の、僕の千子さんへ対するスタンスがどうだったのかというと。
元彼女と別れたことを引きずっていましたが(女々しくて、女々しくて♪)
千子さんに対する気持ちは、創作に対して憧れの作家さん。
あんな詩は、僕には書けない。
そういう想いが強かったかな。
青森から東京へ。
なんとなく思い出すと。
東京駅で迷いそうになりながら。(あの頃から僕は方向音痴でした)
ホテルにチェックイン。
確か上野公園で、書き込み寺の主要メンバーと待ち合わせだったはず。
「はじめまして、尾岡です」
当時は尾岡じゃなかったんですけどね。ココは細かいことは言わず。
「はじめまして蝸牛です」
僕は思わず蝸牛さん――千子さんに見惚れてしまったのでした。
当時のことを宇刈つい先生(書き込み寺・主催)がweb日記に残してくださっていたので、引用させていただきますね。宇刈先生からは、許可をいただいています。
『蝸牛さんは清楚かつ繊細』
もう本当にそう。そうなんです。
繊細で、抱きしめたら折れちゃいそうなくらい細い。眼鏡が似合う、文学少女って印象で。
今じゃ、逞しいけど(コラ)
オフ会の前にみんなで上野公園を散策したり、ラーメンを食べたり。
千子さんがラーメンを食べきれないからと、僕が食べたり。
今になって思うけれど、これラブコメで言うところの間接キスだよね?
「これも美味しいですよ」
と食べさせあっていた気がする。
それは結構、今でも続いていて。
新作のハンバーガーをファーストフードで、それぞれ別のを購入して
「一口どう?」って、やってた。
コロナウイルス感染症流行に尽き、今は控えているけどね。(と一応書いておく)
そんな感じで。
ネットで日頃交流していたからか。
全然違和感なく、コミュニケーションがとれていたことに驚いていました。
いや、僕、結構人見知りなんですよね。
千子さんの前では、飾らずにコミュニケーションできたのいが本当に不思議でした。
千子さんも同じことを言っていて。
「男性が苦手だったんだけれど、れきさんはどうしてかか大丈夫だったんだよね」
「男としてみてなかったってこと?」
「んー。安心できたってことかな?」
全然遠慮なく話ができたことを、今でも覚えています。
多分。
僕はこの瞬間に、千子さんに一目惚れをしてしまったんじゃないかと思うのです。
ちなみに宇刈先生、僕の印象も日記に書いてくれていたので、勝手に引用させていただきます。
『れきさんは、果てしなく面白い永遠の少年』
僕の印象って……(笑)
それだけ千子さんを前にして、リラックスできたってことだと思うんですよね。
「まぁれきさんは、明るい人見知りだもんね」
あの時のことを思い返すと、決まって千子さんはクスクスと笑うのです。最近では、僕が人見知りをして作り笑いを浮かべているのを見抜けるようになったので。
長い付き合いとは、恐ろしいものです。
この時は淡い感情を抱きながら、オフ会は夜の部。本番へ続くのでした。
それから十数年たった本日のひとこま
「れきさん、この梨ジャム当たりじゃない?」
「俺もトーストしたの食べたじゃん」
「ふふふ。ジャムごとトーストした、コチラをご賞味あれ」
「あむ。おぉ。これは美味い!」
「アップルパイみたいだよね。パイ生地に流し込んでも良いかも」
「これ、どこで買ったんだっけ」
「この前行った、あそこ。期間限定っぽいけどね」
「今日いく?」
「行こう! うん行こう!」
はむはむ。
コーヒー淹れて、
トーストしたパンを二人(ぷらすチビさんと)食べる幸せ。はむはむ。むしゃむしゃ。
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