尾岡と相方さんとの出会い 第3話

相方さん。千子さん、当時は蝸牛さんの詩に惚れて、誌の競作をしませんかと申し込んだ尾岡。当初は違うハンドルネームでした。カクヨムアカウントは、その名残ね。


たまたま相方さんと当時の話になって、


「とても明るく、楽しく話しかけてくれたの覚えているよ。あれが私の人生、初ナンパだったのかも」


と言われました。


ちょっと待てぇい!

いや、確かにですよ。あなたの詩に惚れましたよ。

でも、あれをナンパと言われるのは非常に心苦しい。

当時は、本当に惚れ込んで。知らない関係でありながら、勇気を出して相互リンクを申し込んだわけなので。あぁ、まぁこれ言ってみたらナンパか(笑)


競作ページなのですが。

それぞれお題をもちよって、詩を書く。またお題を募集するというスタンスでページを作りました。

面白かったのが、詩の投稿掲示板を作ったんですね。

実はコレ、まだ生きてます。


皆さんに投稿してもらって、

その返信(返句)を僕と蝸牛さんがするというスタンスでした。


これも本当に楽しかった。



それから仲良くなったサイトで

現在はゴゴスイというサイトを運営。

カクヨムのユーザーでもある宇刈つい先生(先生とつい言ってしまう)

当時は【ぴーさん】と僕ら呼んでいました。

アイコン配布サイトだったのですが、テキスト系の読み物、それから小説が本当に面白かった。みんなの姉さんって存在でしたね。


宇刈先生がホームページ内で企画したリレー小説が楽しかった。

掲示板を利用したものなんですが。

起承転結で、それぞれストーリーを当てはめていく。

お手軽感があって。

でも、それぞれタッチが違うから。良い意味でカオスで。

僕も千子さんも参加させてもらって、このリレー小説についても、メールで感想を言い合ってましたね。





この年の8月。

たっちゃん市街と宇刈先生のサイトとの合同オフ会があって。

千子さんは参加したのですが、

僕は参加できず。まぁ転職してすぐの福祉職の若造が、休みをそうそう取れるはずもなく。お金もなかったので。泣く泣く、見合わせたわけでした。


千子さんから、社交辞令だったと思うのですが

「会いたかったですね」

というメールは、やっぱり今でも胸に響いてましたね。



そうこうしているうちに、

テキストサイトが集まって、交流したいという流れになりました。


宇刈ついさんという方が発起人となって

「書き込み寺」というサイトが誕生。

(前身は書き込み寺という作家交流の掲示板でしたが、これはあまり人が集まらないと、いったん閉鎖したんですね。ただこの辺の記憶はあまりない)


新生書き込み寺は

掲示板やテキストベースのチャットを主体にしながら、

作品の感想、創作について語りあう。

お題をもとに、作品を作る。

そういう活動をしていくことになります。



開設が2001.10.3~ なので、時代の流れを感じます。


定例チャットで遅くまで創作について語り合っていましたね。


同時並行で、メッセンジャーというアプリを使って、裏でもチャットをしていました。

これは今で言うと、skypeですかね。

ただ、基本回線はISDNなので、速度は遅い。速度は64kbps

(当時はアナログと比べて、かなり画期的でした)

光回線が80~100Mbpsなので、当時から比べると段違いの速さです。




だからホームページで画像を掲載する場合、どれだけ軽くするかが勝負なわけで。

基本、テキストベース。

そんな時代でした。


千子さんとも、メッセンジャーを使って個別でチャットをしたり、

書き込み寺メンバーとグループでお話をしていました。


メール、チャット、メッセンジャーでやり取りをしながら

千子さんといつの頃か、手紙でもやりとりを始めて。


創作だけじゃなくて、仕事のこと、プライベートのことも相談をしあう関係に、自然となっていました。

考えてみると、リアルの友人、知人以上にデリケートな問題を千子さんに相談することが、自然にできていた気がします。


千子さんは千子さんで、苦手意識のあった男性を全く感じずコミュニケーションが取れたと言ってくれたので。


彼女の本心までは分かりませんが、

僕自身、あの当時から満幅の信頼を寄せていたのは間違いないでしょうね。



奇しくもこの年、

高校3年生から付き合っていた、年上の彼女と別れた年でもありました。


セルフセラピーとして創作に没頭していましたが、

多分、それだけじゃ満たされなくて。

何より、千子さんとの交流が、僕を癒してくれた。


今さらながら、そんな気がしています。

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