概要
頭が痛いけど、世界のためにがんばります!
頭痛に苦しむぼくの前に、一人の少女が現れ、こう言った――「あなたの頭痛は世界の危機を報せるものです」。薬も効かないこの頭痛は、どうやら「世界の危機」とやらと直結しているらしい。心身ともに摩耗したぼくは、彼女とその仲間の口車に乗せられ、〈頭痛の種〉という怪物を排除することになる。若い花の匂いのする煙草、青く光る金属バット、そしてぼくの頭から引きずり出される頭痛のコード。物語でもなんでもない。これはただの、八つ当たりの記録だ。そういうことになる。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?