語り手・隅方いい子と突然教師を射殺した同級生・文野史織が数日間を共有する話。人殺しのために、ふつうの友達をやる。そこの矛盾も大変印象的ですが、個人的には、一番はふたりの会話の軽妙さが好きです。会話のテンポが少しずつズレている様が正しく、『ふつう』になりきれないふたりを表しているように感じられます。間違いなく百合ですが、会話のテンポや互いの向けている感情のドライさ(これは作品そのもののにある雰囲気の特徴なので、感情が重たくないというわけではない)が、ハードボイルドな香りもあります。
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