年相応、分相応の青春

 現在、10話まで読んだところでのレビューになりますが、最初から最新話まで、青春文学という言葉がずっと浮かんでいました。

 決して能動的に入った部活ではないし、乗り気ではない初舞台を踏んだけれど、眠っていた才能を認めてくれる先輩、その世界へ引き込んでくれた悪友など、誰もが経験してきた、または憧れた学校生活が存在しています。

 登場人物の方は、誰もが人間ができているとはいい難い、でもそれは高校生ならば誰もが持っている感覚、いうなれば自らのプライドとテリトリーの表れのようにも感じ、これが部活、そして舞台を通して、どう変化して融和していくのかが楽しみになります。

 決して天才とか非凡とか、そういったものは出てこない、でも大切な学校生活の一部だと感じさせられるところにリアリティを感じずにいられません。

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