職業至上主義の世界で最弱の職業を引いてもゲームの知識で無双できます！
『Jobs Recruit online』通称『ＪＲＯ』
１０００を越える職業の中から自分だけの職業を見つけて極める！ そんなキャッチコピーで売り出されたゲーム。リアルでの就活をほっぽり出し人生の全てを捧げた主人公は、一日平均２０時間にも及ぶプレイ時間故の運動不足と寝不足が祟って、血栓が詰まって死んでしまった。
そして、目が覚めると二人のどこかで見たことがある男女が主人公を覗き込んでいた。
誰だ？ そう思ってよく見ると、そいつらはなんと『ＪＲＯ』にて武闘派侯爵家として度々ストーリーに関わってきたＮＰＣと同じ姿、同じ名前をしていた。
もしかしてゲームの世界に転生！？
武闘派侯爵家の長男『ハイト・デュークハルト』として生まれた主人公は、転生してもこのゲームをやりこみたい！ と言う意思の元、前世のペースで廃レベリングに励む。
ただ好きにやっているだけなのに、いつの間にか『侯爵家の麒麟児』ともてはやされていた。
しかし、ハイトが成人したその日ハイトが得たのはこの世界で最弱と言われる職業である『農民』
侯爵家の麒麟児として期待されていた分、弱い職業を得たハイトは失望され一家の恥晒しだと実家を追放されてしまう。
「え？ ＪＲＯガチ勢の間では『農民』は最強が常識なんだが？」
これは弱いと思われている『農民』で主人公ハイトがＪＲＯの攻略知識を活かして最強へと成り上がり、世界の常識を塗り替える、そんなお話しである――
